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FXで相場が動意づくのはファンダメンタルズとテクニカルが一致している時!

 

FX初心者脱却を目指す方向けの、失敗しない始め方・やり方講義第6章の「今井流FX常勝売買手法初級」講義の第10回目は前回の「FX初心者はテクニカル:ファンダメンタルズ=7:3」の前半でも触れましたが、FX初心者が勝利するにはテクニカルファンダメンタズが一致した時にのみ取引するべきという解説です。

 

さて、私がさぞ特別な判断力や嗅覚を持っているのではと考える個人投資家の方もおられるようです。しかし、人間の判断力、考えるレベルには大差はありません。みなさんが「相場は上昇するのだろうか、下落するのだろうか」と考えてもわからないのなら、私も含めたプロの投資家も、判断できないことが多いのです。もちろん、中には天才肌の投資家もごくまれにいますが、ほとんどの投資家は似かよった感覚で、同じように考えます。ご自分が予想できないときは他の投資家もわかっていない、そう割り切ることも大切です。

 

為替(FX)取引では、相場は動意づくと一方向に急激に進むことがよくあります。それまで「わからないなぁ、難しいなぁ」とモヤモヤしていたマジョリティーを占める投資家が、方向感が明確になったことによりいっせいに同様の判断をして取引を行うため、強い値動きが発生するのです。そうしたときには得てしてテクニカルだけでなく、ファンダメンタルズ分析でも同じ方向を示唆するニュースが流れていることが多いのです。

 

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2010年のユーロ下落は2009年から予測できていた!

 

具体的な例を挙げてみましょう。2010年初頭、ユーロが円・ドル両方に対して大きく下げました。このユーロの下落に対して意外感を持たれた方もいらしたようですが、私は前年からユーロが下落する可能性が高いとの発言を続けていました。特別な情報があったわけではありません。誰にでも入手できる情報から常識的に判断しただけです。

 

ユーロが導入されたのは1999年。当初の2年間は下落しましたが、以降2007年夏にサブプライムローン問題が表面化するまでユーロ高が続いていました。”壮大な実験”といわれたユーロですが、2000年10月を底に、7年近くも上昇を続けていたわけです。その後1年間の高止まりの後2008年のリーマンショックで急落しましたが、2009年には再び上昇して終えました。金融史上未曾有の実験でありながら、リーマンショックの急落は例外としてそのまま上昇し続けるわけはなく、必ずどこかで試練にぶつかるだろうと考えていました

 

では、どんな試練がありうるのか。ユーロ加盟国となるためには、財政面などで様々な条件が課されています。悪い状況が重なると、いつか参加国のうちでその条件を満たせなくなる国が出てくるのでは……、そう思われました。条件が厳しいままでは、満たせない国はユーロを放棄しなければなりません。かと言って、条件を緩和すれば、その国の脱退以上の混乱を呼ぶこともあり得ます。舵取りが、非常に難しくなるわけです。

 

それでは、悪状況が重なりうるのはどういうときでしょうか。それは、不景気になったときです。景気対策で大規模な出費をせまられ、財政は悪化します。財政赤字の対GDP比3%以下、公的債務残高の対GDP比60%以下などのマーストリヒト基準というユーロ採用基準を満たせなくなる国が出てくる可能性が考えられるわけです。

 

このように、経済状況が悪化すればユーロがいつか試練に立たされるのではという考えが、つねに頭の中にありました。そうした中で2010年に噴出したのがギリシャの財政不安であり、潜在的な問題がいよいよ表面化したわけです。しかも、世界経済の先行き不透明感が強い中で顕在化したニュースだったので、「多くの投資家がユーロ売りという形で強く反応するだろう」と考えることは、容易でした。

 

ここまでがファンダメンタルズ分析、ニュースを元に考えた結果です。特別難しいことではなく、初心者の方を除くと、みなさんでも同様のプロセスをたどって考えることはできたのではないでしょうか。

 

さて、次にチャートに目を移してみます。図10にありますように、ユーロドル相場は、当時米国発の金融不安が尾を引いていたこともあり、2008年のリーマンショック直後の急落以降、再びドル安ユーロ高が続いていました。

 

図10 2008年5月~2010年3月ユーロ/ドル週足チャート
図10 2008年5月~2010年3月ユーロ/ドル週足チャート

 

少し話題を変えますと、第8章で詳しく解説していますが、値動きとはゴムのようなものです。ゴムを強く引っ張ると、手を離したときパチンと強い勢いで縮みます。逆に言えば、引っ張られていないゴムが自然に縮むことはありません。ゴムを引っ張っているか、あるいは引っ張ったゴムを離したか、ゴムが大きく動くときには、必ず要因があります。エネルギー、と言い換えてもいいでしょう。エネルギーがたまっていなければ、為替(FX)相場は大きく動きません

 

ユーロ/ドルのチャートに話を戻すと、2010年初頭にギリシャ危機が表面化した際は、まさに伸びきったゴムを手放した瞬間に近い状態にありました。蓄積されたエネルギーが解放された直後と申し上げても、いいでしょう。図10からは長い上昇後にトレンドラインを明確に割り込んでいるのが見てとれます。そこへギリシャ問題のニュースが飛び込んできたわけですから、山を駆け下りている人の背中を押すようなものです。

 

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析が一致した、非常に簡単な相場でした。プロの為替(FX)ディーラーでも、チャートだけを見て判断している方は少数派です。多くのディーラーは、私と同じように考えて取引をしたでしょう。考えるレベルに大きな差があるわけではないのです。

 

ではプロ、個人にかかわらず、FX(為替)トレードで勝てる人と負ける人、どこで差が出るのか、それはひとえに、“経験値に基づく推理力、予測をしようとする強い意志とその積み重ねの集大成”です。

 

ギリシャ危機のニュースは誰もが耳にし、ユーロドルのチャートは誰もが目にしたでしょう。そこから何かを読み取ろうとするのか、あるいは漫然と眺めるだけなのか、そこに大きな差があるのです。

 

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Source: FX常勝方程式国会議員今井雅人〜FX 初心者の口座比較や入門書に〜

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