スポンサーリンク

FXにおける分散投資とは時間的分散と投資先分散

 

FX初心者脱却を目指す方向けの、失敗しない始め方・やり方講義第6章のテーマは、「今井流売買テクニック」。第3回目はFXにおける分散投資と低金利時代のスワップトレード活用法についての講義です。

 

投資の王道である分散投資は、FXにも通じます。FXにおける分散手法は、主に「時間的分散」と「投資先分散」に分けられます(図5参照)。

 

図5 時間的分散と投資先分散
図5 時間的分散と投資先分散

 

時間的分散は、投資する時間を分散する手法であり、「為替差益」を狙う短期売買と「スワップポイント」狙いの中長期投資に分けられます

 

投資先分散は、値動きの異なる複数の通貨ペアのポジションを持つ方法です。ひとつの通貨ペアだけに投資して失敗した場合に、損失が膨らむのを避けることが目的です。FXの投資戦略としては、このふたつの投資手法をうまく組み合わせ、全体のリスクを抑えながら総合リターンを上げていくことが、重要となります。

 

スポンサーリンク

短期売買は為替差益目的のスキャルピング、デイトレ、スイングトレード、中長期売買がスワップ取引

 

FXの短期売買には、1回のトレードを数日間から数週間(数ヶ月のこともある)の間で行う「スイングトレード」、短期化させて1日で完結する「デイトレード」、数分から数十分で完結してしまう「スキャルピング」などがあります。短期売買は、現在、個人投資家の間で主流となっている手法です。

 

中長期投資の代表格が、「スワップトレード」です。スワップとは、金利の低い通貨を売却して、それより金利が高い通貨を購入した時に受け取れる「金利差収益」をいいます。2007年のサブプライムローン問題前までは、主要国の政策金利が高くかつ円安基調でもあったことから、低金利政策を長く維持している円を売り、高金利通貨を買うことで収益を上げた方も、多かったのではないでしょうか。

 

近年は、低金利の時代であり、かつてスワップトレードで人気の高かった豪ドルとニュージーランド・ドルの金利は、それぞれ1.5%、1.75%です(2019年3月1日現在)。両通貨ともに絶対金利水準が低く、米国の2%よりも低くなり、スワップ投資の妙味は薄れています。

 

低金利時代のスワップトレードはトルコリラや南アフリカランドなどの後進国通貨が対象!

 

それでは、この低金利時代には、スワップトレードは諦めるべきなのでしょうか。答えはNOで、現在でも有効です。しかし、対象は、トルコリラ南アフリカランドなどの後進国の通貨に限られてしまいます。豪ドルやニュージーランド・ドルのような先進国の通貨よりも高いスワップ金利は狙えるものの、通貨自体の価値が大幅に下がることも想定され、ハイリスク・ハイリターンの商品となります。トータル損益がマイナスになる可能性も高いので、注意が必要です。

 

FXにおけるスワップトレードの基本は、今後も大きな金利上昇が見込めなさそうな円を売却し、目安として5%以上の金利差が見込めそうな通貨を購入して中長期的に投資することです。通貨下落分(為替差損)を、ある程度無視して投資をします。

 

政策金利の差が10%以上あれば、10年後に為替差損が100%でも利益が出る!

 

図6 南アフリカランド/円の値動き
図6 南アフリカランド/円の値動き

 

たとえば、FXが日本で解禁された1998年、南アフリカランドを1ランド=20円で買い、そのポジションを10年間キープしたとします(図6参照)。この時、ランドと円の政策金利差の平均が11%とした場合、10年間の金利収入は11%✖10年間で110%です。一方、10年後の2008年にこのポジションをクローズしたとき、為替レートは約半値に近い12円だったとします。このあいだの通貨下落分、いわゆる為替差損は(20円−12円)➗20円✖100=40%です。

 

つまり、この10年間のFXの総合収益は、年率で(110%−40%)➗10年間=7%だったことになります。もしレバレッジが2倍であれば、同金額の証拠金に対し、年率14%の収益となります。ありえないことですが、極端にいえば、金利差が10%以上で10年維持できれば、たとえ為替で100%差損が出ても、FX取引トータルでは収益になるという考え方です。

 

スワップトレードのエントリーのタイミングは円高水準、レバレッジは低く、年間リターン目標を定め回転させ、損切りを必ず行う!

 

スワップ取引を行うタイミングとしては、対象通貨の円高水準局面を、できるだけ狙うようにします。そのためにも、投資通貨ペアの過去の為替レートの推移を、チェックしましょう。もし過去の円高水準でエントリーできなかった場合には、その円高水準に達しても強制決済とならないために、1~5倍程度の低レバレッジで取引するとより安心です。

 

また、年間のリターン目標を定めるといいでしょう。目標達成水準を見極めながら、投資通貨ペアの対円為替レートが上昇した際には適量を手仕舞うことでポジションを軽くし、反対に、大きく下落したときには大量に購入するというのが、有効な取引手法です。

 

もっとも大切なことは、短期売買と同様、予測を間違えたら必ず、損切りを実施することです。特に、取引参入時の為替水準があまりよくないケースでは、円高方向に動き出した場合は、警戒しなければなりません。

 

2019年3月時点ではトルコリラの政策金利が24%と他を圧倒!

 

2019年3月現在、円と5%以上の金利差を有し、かつ、取引高が多い通貨は、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド、ブラジルレアルなどであり、政策金利はそれぞれ24%、8.25%、6.75%、6.5%です。トルコリラは2013年には4.5%、南アフリカランドは2012年には5%まで下がったので、底は打ったといえるでしょう。

 

金利は、基本的に、2~5年といったサイクルで循環します。FXのスワップトレードにおいては、金利反転のタイミング、その絶対水準と為替レート(円高局面)を見極めながら、レバレッジを抑えて投資することが重要です。

 

当サイト内の文章・画像等の無断転載は厳禁とさせていただきます。引用される場合には、著作者名と当サイト名を必ず明示し、引用された部分をカギカッコで囲うなどの引用ルールを厳守ください。

 

記事のSNSでの拡散へのご協力、よろしくお願い致します!

Source: FX常勝方程式国会議員今井雅人〜FX 初心者の口座比較や入門書に〜

スポンサーリンク
おすすめの記事